不寛容
自分の意見こそが一般的利害を代表しており、自分こそが正義なのだ、という信念が、寛容の心を失わせ、人間を残酷にする。(149頁より)
これは、フランス革命における、ロベスピエールの「一般的利害の優越」の論理についての話だ。この論理が、独裁と恐怖政治を生み出した。
しかし、これは、フランス革命だけに当てはまるものではない。このことは普遍性を持つ。日常において、私たちはこれを忘れてはならない。
自分の考えが絶対だということは決してない。自分がこうだと考えるからといって、それが絶対的に正しいと信じることは、相手を排除することに繋がる。その恐ろしさを、肝に銘じておくべきだ。