ちゃらんぽらん日記

日々のあれこれ

育児の、母親の孤独感について

 育児中の母親は孤独感を抱える人が多いと言う。日々を子どもと家庭で過ごすことで、社会から必要とされていないような疎外感を感じると言う。誰よりも自分を必要としてくれる人が目の前にいるのに、孤独感という沼にはまってしまう。先日放送されたNHKスペシャルでは、育児中の母親が孤独感を抱えるのにはエストロゲンというホルモンが関係しているとされていた。しかし、ホルモンのせいで片付けるのではなく、自分なりに納得できるよう孤独感について考えてみた。
 結果、孤独感の裏側には、「孤独」と「孤立」という二つの要素があると私は思った。「孤独」は悪いことではない。その道のプロフェッショナルは誰でも孤独なものだ。子どもを産むというのは家庭という責任を負うということで、責任を負う人は誰しも孤独から逃げることはできない。孤独を受け入れて、自分の持ち場で一所懸命生きることだ。そこに専業、兼業の区別はない。
 一方で、「孤立」は避けなければならない。本来、育児は母親ひとりで行うものではないのだから、ひとりで悩まず、外部に助けを求めた方がいい。夫の協力、地域の繋がり、社会に居場所を見つけること。どれも大切なことだ。
 孤独感の正体は、「孤独」と「孤立」をいっしょくたにして受け止めきれなかった結果、精神的に辛くなってしまうのではないか。「孤独」を受け入れる覚悟と、「孤立」を避ける賢さの両方を持ち合わせていたい。