ちゃらんぽらん日記

日々のあれこれ

恋をするということ

 「愛は時間である」と言った人がいました。恋をすると、相手のことが頭から離れなくなります。何をしていてもずっと、頭の片隅にその人がいる。気づけばただその人のことを想っている。そうなってはじめて恋に落ちたのだと気づくわけです。

 私の恋ははじめから成就することのない恋でした。だからこそいろんなことを考えました。でも何度考えても結論は同じで、大事にしたいものもはっきりしていました。私の恋愛対象は男性で、私は男性としても彼が好きだけど、恋愛対象を超えて彼という人間が好きになっていました。彼が持つすべてを大切に思っていてこの先もそうでありたいと思ったし、彼にもそうしてほしいと思っていました。

 妻子のある人を好きになるということは、その奥さんや子どもさんの存在も含めて好きになるということです。奥さんを子どもさんを心から愛する彼のことが好きになりました。だから彼とどうこうなりたいとは思わなかった。刹那的な欲望を否定はしないけど、心から人として大切にしたいと思いました。

 それから私は子どもたちを大切にしたいと思いました。私の息子、彼の娘さん、彼らを傷つけるような言動はしたくないし、そういう関係にはなりたくない。

 だから、深みにはまる前に彼に思いを聞いてもらいました。彼ならきっと理解してくれると思ったからです。伝えてよかったです。

 愛するということはその人を取り巻くもろもろを含めてそのまま受けとめることだと思いました。私は今もこれからもずっとひとりの人間として彼を愛し続けると思います。