ちゃらんぽらん日記

日々のあれこれ

弱音

 生まれ育ったこの土地でじぶんを生かす方法を考える、と言ってみたものの、いまは困難ばかりが目に付く。この土地を変えようという気概のある人たちとはなんだか気が合わなそうだし、大きなものがこの土地を支配していることから逃げられそうにない。あの寂れたまち並みが寂れたまま維持してあるのはおそらく大きなものにまかれているのだろうとか、考えるだけで憂鬱になる。この冴えない気分は昨日から降り続く雨のせいもあるのだろうか。こんな日は、愛しそっと側にいてくれる人じゃなく、よく分からないままにじぶんのことを嫌っている人たちのことばかり頭に浮かんで、悲しくてやりきれない。ああ、涙が出そうだ。

 いまは大きなものから距離を置き、とぼとぼと近所の町並みを歩くことにしようか。

 ふるさとと向き合うということ、それはふるさとに生き続けることと等しいのだろうか。移住という方法を取った人たちはふるさととどう向き合い、どうじぶんの中で折り合いをつけてきたのだろう。強く知りたいと思う。