ちゃらんぽらん日記

日々のあれこれ

うつ日記①

 三日前からうつになってしまった。きっかけはここには書かないけれど、あった。それで朝から涙が止まらなくなってしまった。もしかしたら五日前の無理がたたって疲れがあったのかもしれない。

 その日、朝からいつも通り出勤したけれど、昼休みになったらやっぱり涙が止まらなくなってしまった。昼食もとらずに必死の思いで頼りにしている人の元へ行き、話を聴いてもらっていたら、昼休みの終わる時間までに職場に戻れなくなってしまった。

 職場に遅くなると連絡を入れて、結局戻ったのは午後の就業時間から一時間以上が過ぎてからだった。その日は不在にした分を後ろにずらして勤務して帰った。

 二日前、判断力がものすごく落ちていて、息子の送迎をどうするか、出勤をどうするか決めるのにものすごく時間がかかってしまったけれど(たぶん二・三時間くらい)、結局息子は支援センターの方に送ってもらい、仕事は在宅にしてもらった。急ぎの仕事だけ二時間ほどして後はずっと横になっていた。

 昨日、息子を夜も預ける手続きをした。とりあえず三日間。仕事は今週いっぱいお休みをもらうことにした。本来なら病院に行かねばならないところだけど、行きたくなかった。だから私は自宅療養をすることにした。

 とはいえ自宅でただ寝ているだけというわけにはいかない。息子のこともあるし仕事のこともある。支援センターの人や母、それに職場の人たちにいつまでも迷惑をかけることはできない。私には今週いっぱい休む、すなわち今週いっぱいでできる限り回復するというミッションがあるのだ。

 私は方針を立てた。休むとはいえ、食事・睡眠・運動をしっかりやること。食事は一日三回、定刻に、栄養のあるものを。たとえ辛くても毎朝七時には一度起床すること。日中の暖かい時間帯に近所を散歩すること。

 今朝は六時に目覚ましが鳴った。いつもはこの時間に起きるからだ。しかし体は重い。頭も重い。布団の中でぐずぐずしていたが、昨日立てたばかりの方針を思い出して、なんとか起き上がった。時計を見ると七時。

 白湯を飲みながらぼーっとした頭を覚ます。覚めない。体は重い。このままだと横になってまた寝てしまう、と思った。そこで家事をすることにした。お湯を沸かしてお茶を作る。皿洗いをする。着替えて洗濯機を回す。窓を開ける。居間を片づけて掃除機をかける。洗濯物を干す。

 誤解のないように書いておくが、体はしんどい。とてもきついけど、義務感でやりきった。こたつに戻り、しばらく横になる。ぼーっとした頭で今日一日何をしようかと考える。一日中寝ていたい。休養が目的だから寝る時間が多いのは構わない。だけど、食事・睡眠・運動をちゃんとしようと思ったら、けっこうやることはある。

 五日ほど前から鼻づまりが酷いので、耳鼻科に行こうかとも思ったが、さすがにそれは無理だった。代わりに葛根湯を飲もうと思うが、まだ買いに行けていない。買い物はできればスーパーまで行こうかと思うが昼からにしよう。どうしても無理だったらネットスーパーだってある。

 しばらく休み、散歩へ行くことにした。近所の神社まで車で向かう。そこはなんだか寂しい神社だった。スカスカというか。どうしてだろうと考えながら境内を歩く。しめ縄を見ると、ビニール製のようだ。それを見て分かった。ああ、この神社には人の手が入っている感じが薄いのだと。

 近所の方が全く来られないわけではないだろう。木の枝がまとめておいてあったり、ご神木にそれと分かるお札が張られていたり、人の手が入っている気配はある。しかし全体的に、細やかな愛情を感じられないのだ。

 私たちが感じる神社の厳粛さは人の細やかな手作業の上に成り立つものだと分かった。もしかしたら私が感じた寂しさは、この神社に祀られている神様が感じているものなのかもしれない。

 橋を越えた向かいにもう一つ神社があるので、車でそちらへ向かう。ここは厳粛さの保たれた神社だ。しかししめ縄はここもまたビニール製ではあった。お詣りを済ませると疲れがピークに達し、あまり周囲を見て回らずに帰宅した。

 今から昼食までまた少し休もうと思う。