ちゃらんぽらん日記

日々のあれこれ

2013.4.29

 黒岩に行く。GW中なので、お客さんが大勢来ている。一人は、以前は東京で支援学校の教師をされていて、現在はこちらに帰ってきて焼き物と絵をしている方だ。私は人見知りをして彼に話しかけなかったが、母が話しかけていて、父の知り合いだと分かった。気の合う人同士は、知らないところで繋がっているようだ。

 もう一組は、3人の子どもたちとその両親、そして祖父の6人連れだ。この祖父が、この家の庭の手入れをしたという。ここに集う人たちは、無償で人に何かをすることが好きだ。お互いに、してあげたいという気持ちになるのだろう。優しさと温かさのある思いやりが巡っていて、素敵だ。

 子どもたちは、5歳くらいの女の子、3才くらいの男の子、まだ生まれて数ヶ月であろう男の赤ちゃんの3人だ。上の二人は溌剌としていた。赤ちゃんは利口で、私が滞在している間、一度も泣かなかった。私は、赤ちゃんの扱いに慣れていない。しかし、先生から抱き渡されてしまい、しばらく膝の上に乗せていた。じっと座ったままで、大人しくしていた。お母さんに抱かれていった後も、赤ちゃんの温もりが残っていた。

 今回は、私の姉も同行した。姉は人が多い場所が苦手だ。少し、視線恐怖症のようなところもある。しかし、驚いたことに、今回は嫌がるどころか、楽しそうにしていた。良い雰囲気というのは、姉にも伝わるのだろう。それが、何より嬉しかった。そして、先生が姉にかけた言葉が心に残っている。姉は、靴や靴下を脱いではまた履く、というのを繰り返す。外出の際は、常に気を配っていなければならないのだが、今回は。自由に脱いだり履いたりをしていた。というのも、先生が、「ここは危なくないですから、○さんの好きなようにしてください。」と言ってくださったからだ。私は、先生の温かさに、少し涙が出そうになった。

 先生は、姉のために、今回もお菓子を作って待っていてくださった。今回はサーターアンダギーだ。甘さが控えめで、とても美味しかった。

 お暇するときには、心が充実していた。