ちゃらんぽらん日記

日々のあれこれ

表現

 私はこのブログを書くことによって何かを表現していることになるのだけど、最近ある本を読んで、表現とは言葉によるものに限らない、ということを少し考えていた。もちろん音楽やダンス、演劇も表現だし、日常の中で自分が発する言葉、着るもの、化粧、たたずまいや肉体なんかも表現になり得るわけだ。

 そう考えると、私は多くのことで意識的に表現しないということを選択してそれが結果的にひとつの表現となっている、ということに気づいた。人は自分を表現する術をたくさん持っていて、無意識の中にその中からひとつ、あるいはふたつとかみっつとか選んで表現している。たとえば、私の夫は体を鍛えることに日々勤しんでいるのだけど、彼は肉体を鍛えるという表現方法を無意識に選んで日々そのために努力しているわけだ。

 文学や美術が割と好きなくせに、表現について改めて考えたことなどなかったのだ、ということに思い当たった。(それでいいのかよ…よくないよな。)だから、表現について大したことなんか何も言えないのだけど、どの表現方法を選ぶか、大切にするかにその人らしさが出るのだなあと思ったらなんだか面白くなった。自分のことや人のことを、様々な表現方法という角度から見直してみたら、もっと自分のことや人のことを理解できるような気がした。

 

理解という名の愛がほしい??おとなの小論文教室。II

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