9月27日 朝の散歩
外を見ると、日が昇りはじめていた。秋の朝があまりにも気持ちよさそうだったから散歩することにした。
朝の空気がひんやりと心地いい。色づきはじめた稲の穂。赤白の彼岸花。
遠くに見える山の稜線。あれはなんという山なのだろうか。私はこのまちで生まれ育ったのに、知らないことがたくさんある。知らなくたっていいのかもしれない。
ほんの10分くらいの散歩。
徒歩5分の場所にある河川敷におりて戻ってくるだけの散歩。
それだけで晴れ晴れとした心持ちになった。
退屈することが嫌いだ。暇だと憂鬱になる。
でも散歩をしていたら、私は暇なんかじゃないってこと、思い出した。
押入れの片づけ。小冊子の作成。作品をつくること。
生活するお金に結びつくわけでもないこまごまが私の心を何より満たしてくれる。